ママチャリロード化計画3〜フォーク塗装・仮組み〜

こんにちは、@旅支度です。

今回の記事は、前回に引き続きママチャリのロードバイク化についてです。

前回の記事はこちら↓

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今回はフォークの塗装と仮組みを行なっていきます!

別にフォークの塗装は仮組みしてからもう一度全部バラしてからでもいいのですが、今回は後述するクラウンレースを外してしまったため、もう一度圧入する前に塗装しておいた方がいいと判断して先にフォークの塗装をすることにしました。

フォークの塗装

さて、最初に用意するのがママチャリから外したフォークです。フォークとは自転車の前輪を固定している部分のこと。

下準備としてベアリングの下玉押し(クラウンレース)を外しておきます。ここはフォークに圧入されているので貫通ドライバーなどを使ってトンカチで叩いて抜き取っていきます。

これがめちゃくちゃ硬いのですが、そういうもんです。はずれると信じて叩き続けました笑。

最終的に、この計画ではフレームを赤にする予定なのでフォークも赤く塗装していきたいと思います。フォークだけ黒とかメッキ風でもかっこいいなとも思いましたが、なんとなく赤にしてみました。

塗装にはあまりこだわりがないので、少しやすりがけしたあと脱脂して直接赤のラッカースプレーを吹きました。薄ーく何回にも分けてやるようにしましたが、全然経験がなく難しかったのであまりきれいな仕上がりではありません。塗装屋さんには怒られそう笑。でも、遠目に見る分には十分です。

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塗装が終わったらクラウンレースを圧入します。専用器具もあるようですが、貫通ドライバーでガンガン叩くか、太さのあった塩ビ管かなんかを上から嵌めて叩く方法を使えばそれなしでもいけます。

圧入ができたら次は仮組みに入ります。

仮組み

今回の予定としては次のような仕様にします。

キャリパーブレーキの装着の際にちょっとしたフレーム加工(穴の拡大など)が必要な可能性があることと、各部品の干渉がないか、チェーンラインは正常かなどを確認するため、フレームの塗装前に仮組を行うことにしました。

現時点でブレーキやシートポスト、ハンドルバーなどが入手できていないため、あるパーツだけを使って進められるとこまで進めてみたいと思います。

フォークの取り付け

フォークには既にクラウンレースが圧入してあるので、あらかじめ洗浄しておいたヘッドパーツをグリスアップして組み付けます。

フォークが取り付けたあとは、とりあえず手元にあったスレッドステムを取り付けてみました。

ホイールの取り付け

ホイールの取り付けにあたって、エンド幅がママチャリとロードバイクでは異なることに留意します。

今回は700cのホイールを取り付けますが、ママチャリのエンド幅と比較して、ホイールの幅がフロントが大き過ぎ、リアは小さ過ぎとなっていました。

几帳面な人はここで頭を抱えるかもしれませんが、大丈夫です。要はパワーです笑。スチールフレームのしなやかさを信じて力尽くでぐいっと広げるなり狭まるなりしていれてしまいまえばいいのです。

さて、幅のことはいいとして、実はもう一つ問題があります。

それはママチャリのフロントホイール軸の直径がロードバイクのそれより0.5mmだけ小さいということ。

これについてはママチャリのフォークを削ることで解決します,(書き忘れていましたが、この作業は塗装前にやっていました。)ママチャリのフォークの先は結構幅広いので、0.5mm削ったところでほとんど影響はないと思われます。

削ったことによる軸のブレを防ぐため、削るのは前か後ろ側のどちらかに左右で統一したほうがいいでしょう。幅の余裕のある方にすればいいですね。

BBの取り付け

ホイールがついたら他の自転車についていたBBを取り付けます。

取り付けに使った工具はこちら↓

今回使ったBBはシェル幅68mm軸長118mmのスクエアテーパーのカートリッジタイプのものです。

ママチャリのシェル幅は70mmですが何個かのネット記事によると問題なく着くそうです。汚れを拭き取った後グリスをたっぷりとつけて取り付けました。

すると、、、左ワンが奥に入りすぎる???

ネジが奥の方まで切ってあったみたいです。どうするのが正解かわからないので、とりあえずフレーム側のシェルの端っこに合わせて捩じ込んでおきました。

BB取り付けの方法はこちらの記事がわかりやすいです。

www.cb-asahi.co.jp

元々フロントシングルだったのでチェーンラインが合うかわかりませんが、一旦これでいきます。

クランクの取り付け

クランクも他の自転車から取ってきました。8mmの六角レンチを使います。しっかり取り付けるために柄は長いものを使ったほうがいいと思います。

実はこのクランク、2段目のチェーンリングの歯が減り気味なので後々交換予定です。あと、ペダルが全然取れない笑。ペダルレンチの方が歪みそうだったので、ここはとりあえず放置することにします。

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アヘッドステム化

ママチャリのステムはスレッドステムですが、ハンドルを取る時にいちいちレバー類まで外さなければいけないこと、値段が高いためサイズ調整の費用が高くなることからアヘッドステム化することにしました。

アヘッドステム化に際して、今回はアヘッドステムアダプターを利用しました↓

 

こちらの商品はスレッドステムのコラムを一般的な直経28.6mmのコラムに変換するアダプターとなります。

いい点は安いこと。2023/08/19現在790円で入手でき、気軽に試すことができます。

ただ、デメリットもあります。

それは、

  1. 曲線的にすぼんでいる形状のため装着した時にカッコ悪いこと
  2. すぼんでいるためステムを一番下まで下げてつけられないこと(強度的に怪しい)
  3. 長さがちょっと長いことです。

1,2に関しては、かくっと段のついているアヘッドアダプターを使うことで解消できますが、買い直したくはないのでたまたま持っていたスペーサーを挟んで誤魔化しました。

3についてはハンドルをつけたい高さとステムの縦の大きさを確認しておくと良いでしょう。ハンドル位置を高くしたい方は気にする必要はないです。
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リアディレーラーの取り付け

ママチャリのリア多段化に際しての問題点は正爪エンドへのディレーラーの装着です。

ママチャリのエンドは正爪エンド(まさづめ?せいづめ?)といって、普通のロードバイク用のディレーラーは直接装着できません。そこで使うパーツが、正爪エンド用のディレーラーハンガーです。使ったパーツはこちらです↓

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このようにはめて使います。

ものによってはフレームに干渉して削らなければいけないものもあるようなので、正爪エンドの下爪の高さを確認して購入しましょう。
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ディレーラーハンガーが取り付けできたらリアディレーラーを装着します。六角で締めるだけで完了です。

今回はClarisを取り付けました。

 

フロントディレーラーの取り付け

フロントディレーラーは、シートチューブの直径と合っているかと、フレームに干渉しないかを確認します。取り付けは六角一本で完了です。フロントもClarisです。

 

ハンドルバー、サドルの仮取り付け

ポジションを決定し、シートポストとステムの長さを決めるために、ママチャリに元々ついていたハンドルバーとシートポスト・サドルを取り付けました。

結構な前傾姿勢。ハンドルは思ったより遠くないです。

シートポストは35cmで十分そうです。フレームが赤になる予定なので、黒いアルミシートポストをつけようかなと考えています。

サドルは頂き物のSan Marco spidをつけようかなと考えています。カーボンバイクの完成車についていたものなので、それなりにいいやつだと思います笑。

 

以上で、今手元にある部品は全部つけたので、今回の記事はこれで終わりです。

ここまでは比較的スムーズにことが進みましたが、実は本当の山場はこれからなんです。

次の記事では、ママチャリロード化の1番の難関、キャリパーブレーキの装着を行います!

ぜひ読んでくださいね!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ママチャリロード化計画2〜分解の難所はBB右ワンだ!〜

こんにちは。@旅支度です。

前回からママチャリロードを作る話を書いています。

 

前回記事はこちら↓

tabijitaku.hatenadiary.com

 

今回は、ママチャリ改造の前段階としまして、用意したママチャリをできるだけバラバラに分解する方法について説明していきたいと思います。

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実はママチャリの分解というのはロードバイクの分解に比べて難しい、というか手間がかかります。なぜなら、ママチャリは部品数が圧倒的に多いからです。また、ママチャリの規格はロードバイクと異なっており、専用の工具がいる箇所もあります。

とはいえ、基本的にはいつも通りにネジを外していけばいいので、ネジを馬鹿にしないように気をつけながら部品を外していきます。

 

古いママチャリは管理の悪いものが多く、ネジが錆びてしまっていることが多いので慎重に回していきます。硬くて回らないものはkure crc 5-56をかけまくって数日放置すると大体外れます。

道具の紹介

使った工具をいくつか紹介します。

基本の道具

ドライバーはラチェット式のものがおすすめ。

六角レンチはセットになっているものがあると便利。クランクを止めているボルトを外す際には8mmのものも必要になりますが、こちらは力の入りやすい大きめのものを買うといいと思います。

ソケットドライバーは9mmと10mmのものがあれば大体事足ります。

モンキーレンチは色々と使えます。ヘッドセットの大きなナットを外す際には32mm以上開くものが必要。柄が長いほどトルクがかかりやすいです。

 

自転車専用工具

自転車にしか使えない工具も沢山!お金が飛んでくぜ!

一生物と思ってそれなりにいいものを購入しましょう笑。

 

まず、チェーンを切ったり繋いだりするのにはチェーンカッターが必要。

スクエアテーパーのクランクを外す際には、コッタレス抜きというものがいります。

ペダルを取る際に使うペダルレンチ。薄くなっているので、モンキーレンチでは入らないペダルの付け根の狭い隙間に簡単に入ります。固着していることが多いため長くてトルクのかかりやすいものを選ぶと良いと思います。

アウター・インナーワイヤーの切断には、普通のニッパーよりも専用品の方が綺麗に楽に仕上がります。

私のおすすめはゴッドハンドのワイヤーカッターです。

ゴッドハンドと言えばプラモデルが好きな人は分かるのではないでしょうか。ものすごく切れ味がいいですし、切った後の断面が潰れません!めちゃくちゃいいです笑!組み立ての際に真価を発揮すると思うので買っておいて損はないでしょう。後から購入してもいいと思います。

分解の注意点

この記事の読者はある程度自転車をいじれる人または自分で工夫できる人を想定しているので、あんまり細かい手順はここでは説明しません笑。

別に慣れていない人でも道具さえあれば工夫してできるので、道具が手元に揃ったらぜひ試行錯誤してやってみてください。細かいやり方で困ったらネット検索すれば大体わかると思います。

 

でも、一つだけここで紹介しておきたい点があります。

それはママチャリ分解でおそらく一番苦労するであろうこと、BBの分解です。

 

BBとはボトムブラケットの略で、クランクが取り付けられている部分のことです。

ほとんどの自転車でBBをいじる機会なんてほぼないと思いますが、ましてママチャリのBBは風雨にさらされ錆びついた状態で何年間も放っておかれているので、固着していることが多いです!

さらに、ママチャリのBBは「カップアンドコーン」と言ってママチャリとピストくらいにしか使われない方式で、ロックリングと右ワンを外すのにそれぞれ専用の工具が必要となります(本当はね)。

 

今回の計画ではこれをロードバイクなどに使用されるカートリッジBBに交換するため、なんとか外す必要があります。以下にカップアンドコーンのBBを外す方法を簡単に解説します。

カップアンドコーンBB の外し方

  1. 固着している可能性が高いので事前に5-56をかけておきます。
  2. 左のロックリングを外します。引っ掛けスパナを使うか、壊れても良いマイナスドライバーを縁の凹みに噛ませて回します。反時計回りで緩みます。
  3. 左ワンを外します。モンキーレンチなどで反時計回りに回します。
  4. 右のロックリングを外します。左と同じ要領です。
  5. 右のワンを外します。ここです!!ここがいちばんのネックなんです。下で詳細をお伝えします。

右ワン外しはカップアンドコーンBBを外す際に最も問題になる箇所といえます。

この部品のためにいったい今まで何人の人がどれほどの時間を費やしてきたか...。その作業時間を積算したらきっと天文学的な数字になることでしょう。

でも、大丈夫。あなたは恵まれています笑。今までのインターネット上での知識の蓄積と普及により、確実に且つ安価に右ワンを除去する方法が確立されています。以下でその具体的方法を説明します。

 

簡単に言うと、六角爪の右ワンにピッタリとはまるM16ナットを右ワン内に圧入して、それをレンチで回せば良いわけです。

 

私はM16ボルトを内側から出して、そこにナットをぬじこんで軽く叩き、また少しねじ込むと言う動作を繰り返した方法で徐々に圧入していきましたが、これだとボルトはただの補助的役割にとどまり、ねじ込む力を圧入に使用することができないのがデメリットです。あと、使った後のボルト、ナットが食い込んで取れにくい!ので他の方法をお勧めします。

一番スマートなやり方だと思うのは、M16ナットの穴より少し細めのボルトとそれに合うナット・外径の大きなワッシャー2枚を使うやり方です。まずワッシャ1枚を通したボルトを内側から出します。そしてM16ナットを挟んで外側からワッシャーとナットで締め付けます。するとM16ナットが右ワン内に圧入されるので、これをレンチで時計回りに回して外します。

右腕を外す方法には、他にも貫通ドライバーなどを内側の爪に当てて回す方向に叩く方法などもあるので取れなかったら試してみてくださいね。

また、どの方法においても大切なのは、固着している部分に事前にしっかりとオイルを浸透させておくことです。私の場合3日間ぐらい毎日オイルを差しておきます。これをしなければ固着した部品はまず取り外せませんので注意してください。

以上、ママチャリ分解の巻でした!

次回はとりあえず持っている部品を使って仮組していく予定です。

 

次の記事はこちら↓

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ママチャリロード化計画1〜構想を練る〜

初めまして、@旅支度という名前でブログを始めさせていただきました。

どうぞよろしくお願いします。

 

さて、こうして筆を取ったところですが、何しろこの記事が初めてのブログ執筆ですから、何を書こうかとただいま悩んでいるところです。

 

一応考えていたことはあります。今、手元にママチャリのフレームが一台あるので、これを組み立てる記事を書けばなんとなくそれっぽくはなるんじゃないかと。使った部品のAmazonのリンクを載せれば収益化にも繋がるっぽいし?知らんけど。

 

よくわかんないですけど、とりあえずこのテーマで書き始めてみたいと思います。

 

まず、うちに古いママチャリがあったのがことの始まりでございまして、そいつをバラバラに分解してロードバイクみたいに組み直そうという提案を友達がしてきたのです。別にスポーティーでもなんでもない、フツーの安いママチャリです。

あさひ[ASAHI] アフィッシュS 26インチ 6段変速 ダイナモライト シティサイクル 

現行モデルは変速なしになってるみたいです。

ec.cb-asahi.co.jp

ママチャリをバラすのはいいとして、しかしママチャリをロード風にしたところで面白いのだろうかと疑念を抱きながらGoogle検索をしてみました。すると、意外にもママチャリをロードバイク化している方が多いことがわかりました。それに、ママチャリとロードバイクは規格が違うので、みなさん色々と工夫していて、とても奥が深いらしい。

色々と調べているうちになんだかママチャリロードがかっこよく見えてきまして、単純だからもうすっかりやる気になって構想を練り始めてしまいました。

もはやママチャリ要素はフレームだけ⁉︎

ママチャリ「ロード」と、一端のロードバイクを名乗るからにはそれなりに速くなければいけません。そのために私が求める条件は、以下のようなものでした。

 

  1. タイヤサイズは700c
  2. 前後多段変速
  3. ハンドルはドロップかブルホーンハンドル
  4. ブレーキはキャリパーブレーキ
  5. サドルはロード用

 

うーん、完璧♡。もはやママチャリ要素はフレームにしか残っていませんね。後の部品は全取っ替えです。幸い部品取りになる自転車には事欠きませんので、ドライブトレインとホイールは他の自転車から移植しましょう。

こうして前後ディレーラーはクラリス(RD-2400-GS)となります。ホイールはいわゆる鉄下駄ですけど、ママチャリのよりはずっと軽いやつです。足りない部品はAmazonでポチります。

 

いくらかかるかな?まあロード買うよりは安いし、使わなくなったらフレームだけアルミに変えれば完全なるロードバイクにもできるしってことで(なら最初から最初からそうしろってのは無しで)、数万円を投じてママチャリロードを組むことに決めたわけです。

今後の展開にご期待ください。

 

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